先日こんなことがありました。


新宿の構内にあるおむすびやさん。

私は、目の前にパーティションが立っているテーブルにつきました。

 

パーティションごしには、制服を着た幼稚園生の女の子と、そのお母さん。見た瞬間、女の子の魂がクリスタルのように光り輝き、それに対してお母さんを包み込んでいる重たい黒い質感。

 

嫌な予感がし、それが的中。

 

「ちょっとー、はやく食べなさいよ!あんたが2個食べるって言ったから買ったんでしょ、ほら」

 

「ぐずぐずしてんじゃないわよ」

 

お母さんはお皿を投げるようにテーブルに置いて女の子に強い口調で怒鳴っていました。

 

女の子はようやく震える手でフォークをとり、冷めた鶏のから揚げを口につけようとし、その瞬間、

「ねー、なんかいいなさいよ」

 

すると女の子は、まるで弦のきれたバイオリンのような音で

「い、い、いた、だき、ます」と小声で言ったのです。

 

私、もう胸が張り裂けそうで、涙が溢れてきていたたまれなくなってしまいました。

 

そして私は食べ終わり、トレイを片付けその親子の後ろを通りがかった時、

思わず、女の子の小さな背中の真ん中にふと手を当てました。

 

彼女の小さな体はピクっとゆれ、そして私はすっと手を放し、通り過ぎてから振り向いたら、

彼女は目に涙を浮かべて私をじっと見ていました。

 

私はそれ以上何もしてあげることができなかった。

 

でもただただ、「大丈夫、あなたは本質的に愛された存在なんだよ」と念じるように彼女の眼を見てあげるしかできませんでした。

 

あぁ、あの女の子もつらい。そしてそれ以上に、本当はお母さんがつらい。

 

私はそのとき強く実感しました。

 

あの光り輝く魂をもつ肉体が10年後、20年後、それはそれは重たい生きづらさを感じながらこの地球での時間を過ごすことになるのではないかと。

 

あれほどの光をもった子たちは、それだけ闇を体験するべくここにきている。

 

その闇を体験してなお、自らは光の存在だと気づき本来の自分に還っていくプロセスを、歩む約束をしてきているんだと。

 

それをサポートできる存在になりたい。

私の命はそのようなことに使いたい。

いや、使っていただきたい。

 

それを強く実感しながら、新宿構内をしばらく泣きながら歩いていました。

 

私自身、闇が深い分、光も強く、光が強いから闇も続く。でもそれを断ち切るときが来ていると感じるの。それが私のご先祖様、そして過去生すべての命の癒しにつながるということを知ったから、私はそれを全うしようと思っています。

 

すべての存在は、ただただ光である。

 

その真実にむけて、私は歩いていきたい。